「もしも」に備え、届け続ける安心を ― いろは訪問看護リハビリステーションにて BCP訓練を実施しました ―
2025.07.25 | いろはに関することこのたび、いろは訪問看護リハビリステーションでは、BCP(事業継続計画)訓練を実施いたしました。
今回の訓練は、「広島市全域で震度6強の地震が発生し、人的・物的被害が広範囲に及ぶおそれがある」という想定のもとに行われ、実際に起こり得る災害時の行動について職員一同が真摯に取り組みました。
安全を守る、最初の一歩
BCPの基本は、人命の安全確保を最優先に行動することにあります。
訓練ではまず、職員およびその家族の安全を確保するため、危険が予想される場所への不要な移動は避けることを原則としました。また、職員は速やかに行政機関からの避難情報や警報を確認し、必要に応じて指定避難場所へ避難する行動を確認しました。
利用者との連携:安否確認へのご協力
今回は、事前に利用者さまへ訓練実施の趣旨をご説明し、安否確認連絡へのご協力をお願いしたうえで訓練を行いました。実際の災害時を想定し、職員が個別に連絡を取り合う形式で安否確認を実施。ご協力いただいた利用者さまには、心より感謝申し上げます。
職員同士の安否確認については、実際にやってみて気づいた点として、アンケート形式よりもLINE WOKSや電話といったリアルタイムの連絡手段の方が、状況把握に適していることが分かりました。
また、利用者情報については、日ごろから緊急連絡先リストを作成していますが、事務所内保管だけでなく、上長が携帯できるような体制を見直す必要性も浮かび上がりました。
見えてきた課題と今後への気づき
今回の訓練では、混乱が起こりやすい初動対応の重要性が改めて明確になりました。
特に、「職員の安否確認」と「訪問中に災害が発生した場合の対応」については、あらかじめ優先順位を定めておくことが必要であるという気づきを得ました。
訪問中の緊急避難ルートや、災害時における一時的な業務停止および再開判断の基準など、今後さらに具体的なマニュアル整備と継続的な訓練を行ってまいります。
これからも、「いざ」という時に備えて
BCP訓練は一度きりのものではなく、継続的に見直しと実践を重ねていくことで、より実効性のある対応が可能となります。
今後も、利用者さまが安心して暮らし続けられるよう、万が一の事態にも支援を届けられる体制づくりに真摯に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。