8月社内全体勉強会を開催しました!
2020.09.01 | 社内勉強会弊社は、引き続き『3密』を避け、感染予防対策を厳重に行っている状況であり、新型コロナウイルス感染予防対策として、今月も社内全体勉強会をリモート開催としました!
今月は、9月に開催される日本作業療法学会の発表予演会を行いました。
発表内容の一つに、着替えが苦手な就学前後の子どもたちの着替え動作の特徴についての研究がありました。
着替えの時の身体の使い方を評価し、子どもたちの着替えの特徴を明らかにするもので奏音の研究機関であるThink Tank部を中心に取り組んでいます。「着替えが苦手」とならないための手がかりを見つけ、療育に活かしていくことが子どもたちのさらなる成長につながると考えています。
研究結果では、立ったままズボンを履くことが難しかったお子さんが、回数を重ねるごとに姿勢が安定し、立ったまま着替えができるようになったと報告がありました。
また、別の研究では、発達支援ルームみふぁそで提供した療育とお子さん自身の変化について分析することで、不登校児に対する集団での活動の意義について考察しました。
みふぁそのような『家庭と学校の中間施設』では、一人一人のお子さんの様子を細やかに評価し、状態に合わせて集団での課題を段階的に提供することができます。
そのため、『集団に所属する力』を少しずつ高めることができ、復学や社会参加に導くための重要な役割を担うことができると考えています。報告されていたお子さんも、少しずつスタッフと関わることができ、最終的には同世代の子どもたちと同じ時間、同じ空間で、同じ活動を共にすることができるように変化してきました。
今年の日本作業療法学会は新型コロナウイルスの影響によりweb開催となり、例年とは異なる方法での発表となります。会場での質疑応答ができないため、いかに分かりやすく発表内容を伝えられるかが重要となります。今回の勉強会では、その点についてもチェックポイントとなりました。
私たちセラピストが利用児(者)様に関わらせていただくことで見られた変化(成長)を第三者に客観的に評価してもらう学会等で報告することが、療育の質の担保につながると考えております。
今後も株式会社奏音は、子ども達に質の高い療育を届けることができるよう、臨床研究にも力を入れていきます。