「ズボン履きの研究」が国際学術誌に掲載されました!
2022.06.03 | 奏音に関すること昨年12月23日に、弊社代表取締役 森川敦子と伊藤香織・森川詩奈・松田直子の3名が合同で研究した成果についての学術論文が、国際学術誌に掲載されました!
この学術論文は、着替えが苦手な子どもたちの療育前後の着替え動作から、療育の効果を検討したもので、本研究は山形県立保健医療大学の藤井教授のご指導のもと弊社の研究機関であるThink Tank部が共同で行いました。
日々子どもたちと向き合う中で、着替えが苦手な子どもを目にすることが多く、また、小学校では体操服の着替えに「立ったまま体操着を履けないので時間がかかる。」など、先生方からの現場の声を聴くこともありました。
そこで「どのような療育を提供したら着替えが上手になるのだろうか?」
「着替えについて、小学校の先生方にはどのような助言ができるだろうか?」
そういった疑問から、今回の研究がスタートしました。
研究は弊社の通所支援事業所をご利用の5歳~8歳までの子ども達と保護者の皆様のご協力のもと、療育前と療育後にズボンを履く動作を行っていただき、そのときのバランス能力を足圧分布解析装置という機械で分析しました。
その結果、療育前よりも療育後の方がふらつきは小さくなり、立ったままズボンを履けるようになっていました!
そして、本研究についての学術論文が「Annals of Physiotherapy&Occupational Therapy」という国際学術誌に掲載されました。
療育を提供していく上で、その前提となる根拠をつきとめていくことは、質の良い療育を提供するためにとても重要です。そしてその根拠となるものが学術的に認められたものであることは奏音の療育が意味のあるものとして世界的に認められたということになります。
これからも奏音では、療育場面や生活場面での疑問を解決するために研究を行い、根拠のある療育を提供し効果を出すことができるように尽力してまいります。
今回研究にご協力いただいた皆様、そして手厚くご指導くださった山形県立保健医療大学の藤井教授、誠にありがとうございました。